こんにちは、Office乾為天
(けんいてん)代表の島田です。
ビジネスを始めると、
『ポジション』
という言葉を一度は聞くと思います。
「ライバルと被らないような、
自分のポジションを取りなさい」
「あなたの商品が売れるためには、
何よりもポジションが大切です」
なんて言いますが、
果たして本当なのでしょうか。
私自身の実体験をもとに、
このポジションについてお話しします。
私が副業を始めたばかりの頃、
あるコンサルタントの教えを受けて、
このポジションを確立するために
一生懸命セールス文章を練りました。
「私のサービスは、同じような
サービスとココが違う」
「私の商品を買うと、あなたはこうなれるよ」
みたいなことを何とかひねり出して書きました。
当時は投資系のコンサル商品を売っていたのですが、
その商品を買っていただくために自分のコンサルの
クオリティを頑張って上げたりもしました。
結果、たしかに売れはしました。
副業は
「ゼロイチ(最初の利益を上げること)が一番大変」
とよく言われますが、私は幸運にも
確か2ヶ月目から利益を上げることができました。
しかし、
どんなに頑張ってもハネませんでした。
1万円〜数万円程度の利益を
上げることはできたのですが、
私が当時目標としていた10万円の利益を
上げることができなかったのです。
「ライバルと差別化するにはどうしたらいいか?」
「自分のポジションを確立し、
お客様に私だけを見てもらうには?」
当時はそういうポジションのことばかりを
考えていたのにもかかわらずです。
その後、
私はそのコンサルタントのもとを離れました。
そして、起業してコピーライターとして独立し、
別のコンサルタントの教えを受けることにしました。
が、彼はそもそも「ポジション」という言葉を使いません。
今でも彼から教えを受けていますが、
何十回も会って話を聞いても、
多分2,3回口にした程度だと思います。
その代わりに私が言われたのは、
「認知を上げなさい」
ということでした。
つまり、
商品の質の向上やセールス文章の内容が
どうとかという話ではなく、
自分や商品のことを知ってもらうための
活動をしなさいという意味です。
私は彼の言うことに従い、
ポジションを確立することではなく
この認知を上げるための活動に終始しました。
するとどうでしょう、
次から次へと私の商品が飛ぶように
売れていくではありませんか。
副業を始めた当初は、
ポジションを確立するために
あれほど苦心していたのにもかかわらず、です。
考えてみれば変な話です。
ビジネス系のコンサルタントがよく言うように、
ポジションつまり自分のことばかりを
考えると大して売れない。
逆に「認知」、
つまり自分のことをお客様に
知っていただくために行動すると売れるようになる。
「ビジネスはポジションが大切だ」という
一般的な常識と真逆のことが起きたのです。
「自分が」売れる、「自分が」有名になるというように
ベクトルが自分に向いていると上手くいかない。
しかし、
自分の商品を買っていただくお客様に目を向け、
そのお客様との関係づくりのために
自分のことをまずは知っていただく。
知らない人から「この商品はココが凄いんです!」と
幾らアピールされても買うことはないからです。
自分ではなくお客様、つまり外に目を向ける。
すると上手くいくのです。
そもそも、
ポジションという言葉は、日本語に訳すと
「位置」という意味ですよね。
この「位」という漢字をよく見てください。
「人が立つ」「人を立てる」と書きますよね。
つまり「私」ではないのです。
また「情けは人のためならず」という
ことわざがあるように、
まずはお客様のことを考える。
他人を応援する。
結果、
その利他的な行為が商品購入という形で
自分に返ってくるのです。
ポジションを確立することが
無意味だとまでは言いませんが、
それよりもお客様の気持ちを考えた方が
より多くのリターンをあなたにもたらしてくれます。
ポジションという言葉に惑わされることなく、
目の前のお客様を見ましょう。
あなたがどうすべきかは、そのお客様が答えてくれます。
少しでも参考になれば幸いです^^