こんにちは、
Office 乾為天（けんいてん）
代表の島田です。
今日は、私が先日
クラウドソーシングサイトを通して、
デザイン業者を募集した件に
ついてお話しさせてください。
先日、私は大手のクラウド
ソーシングサイトを通じて、
WEBデザインができる人を募集しました。
結果、20名近くが応募してくれました。
しかし、蓋を開けてみると、
彼らの応募の仕方に
「ふざけてんの…?」
と呆気にとられ、同時に
憤りすら感じました。
というのも、
応募者のうち9割以上は
今流行りのChatGPTを使って
応募文を書き、応募してきたのです。
知らない方のために説明すると、
ChatGPTとは、こちらが投げた
質問に対して、膨大なデータを持つAIが
自動で回答してくれるサービスのことです。
つまり、
彼らは仕事の受注を取るという大事な文面なのに、
自分で書かないで機械に書かせたということです。
なぜそのChatGPTを使ったと分かると言えば、
こちらが募集要項に書いた内容と、
実際に彼らが応募してきた
内容に大きなズレがあったこと。
そして、文章が機械的であり、
感情の揺れ動きがまったく
感じられなかったためです。
もちろん、そのAIを使って
応募してきた彼らは、
私が求めていたWEBデザイン力も低く、
面談することもなく全員即不採用でした。
しかし、その20名近くの応募者のうち、
一人だけ、まったく違う文面で
応募してきた女性がいました。
彼女は、
・もちろんAIは使わない
・私が募集要項で訊いた質問に1つ1つ丁寧に答える
・20代で若いのにデザイン実績が豊富
という人でした。
中でも、聞かれたことに対して
正確に答える、
つまり「聴く力」が秀逸でした。
この「聴く力」、AIは持っていません。
ChatGPTを使いこなしている
知り合いに聞いてみたところ、
（質問の内容にもよりますが）
「5回推敲させて」ようやく正確な
返答が返ってくるとのこと。
つまり、それほどAIは
聴く力が乏しいということです。
聴く力がないから、正確な回答を
返すまでに時間がかかる。
「あなたはcanvaなどを使って
WEBデザインをしたことがありますか？」
と聞かれたら、「はいorいいえ」で
答えるのが正解ですよね。
しかし、
「〜ですか？」と聞かれたら
「はいorいいえ」で答える
この当たり前なことを、
AIはもちろんのこと、
多くの人ができないのです。
相手の話をちゃんと
聴いていないのです。
それで、やはり私は
この正確な返答をしてきた
女性を採用しました。
つまり、
彼女の持つ『聴く力』が私から見て、
最も評価に値したのです。
今回は、
私の体験談をもとに、驚くべきスピードで
急成長しているAIが活躍する現代において、
今後最も求められるであろう力
『聴く力』について話しました。
どこまで行こうと、
AIは『人間』が作ったものです。
しかし、
「そもそもその人間自身が、
人の話をちゃんと皆聞けているか？」
と言えば、今回の例を見ても
分かる通りそうではない。
じゃあ、
その人の話が聞けない人間が
AIを作ったところで、
聞けるワケないよね、
という話です。
「聴く力」とは、
言い方を変えれば
「相手の気持ちが分かるか？」
とも言えます。
しかし、
今後どれほどAIが発達しても、
人の気持ちが理解できることはないでしょう。
なぜならAIには心がないからです。
心がないのに、人の気持ちなど
理解できるはずがないからです。
考えてみれば当たり前の話なのですが、
AIの凄さに圧倒されて、
この当たり前なことを多くの人が見落としています。
つまりチャンスです。
相手が一体何を求めているのか、
相手はどんな気持ちでいるのか、
この聴く力を普段から鍛えておきましょう。
今後、コンビニの店員やタクシードライバーなど、
多くの職種はAIに台頭されるでしょうが、
この『聴く力』を持っている人は
仕事がなくなることはありません。
AIがこの先永遠に持つことができない、
ヒトだからこそできる力だからです。
今回の話が、少しでもあなたのビジネスの
参考になれば幸いです^^
