こんにちは、Office乾為天
(けんいてん)代表の島田です。
「◯ヶ月で月商✕✕万円を目指そう」、
「年商1億円を目指しましょう」などなど、
売上に特化した人を最近よく見かけます。
売上は個人事業主や企業にとって
生命線ですので、私も売上を
重視することには異論ありません。
しかし、
かと言って売上ばかりを意識しすぎると、
後々悲惨な目に遭います。
なぜなら、
売上に特化した考え方というのは、
ある視点が抜け落ちているからです。
その視点とは、お客様のこと。
売上とは、あくまでも私達
販売者にしか関係のないことですよね。
私が幾ら売上を上げようと、
その売上自体が私のお客様に
何かメリットがある訳ではない。
同じように、
あなたが幾ら売上を上げても、
あなたのお客様に何かメリットを
もたらす訳ではありません。
なのに、
幾ら自分が生き残るためとはいえ、
売上つまり自分のことばかりを
考えていると、人から嫌われます。
商売は人からの信頼で成り立ちますから、
結果売上だけを意識しすぎると
売上が逆に下がるのです。
1つ例を挙げましょう。
私が過去に働いていた会社の話です。
その会社はWEBマーケティング業を
行っていたベンチャー企業でした。
「プロダクトローンチ」というアメリカで
メジャーなマーケティング手法を採り入れ、
年商1億、10億、50億と瞬く間に
売上を伸ばしていきました。
しかし、
あまりにも売上に走りすぎたため、
あらゆる所でトラブルが続出。
クライアントとお金のことで裁判沙汰になったり、
社員が会社のお金を横領したり。
会社のお金を使って個人でビジネスしたりと、
何でもありなカオス状態になってしまったのです。
当然社員は次々にやめていき、
業績も急激に落ちました。
一時期100名を超える社員がいたものの、
最終的には10名ほどしか残らず、
倒産してしまいました。
その間、もちろん商品は変わっていません。
商品のクオリティもそこまで落ちていません。
しかし、
売上にばかり意識が行き過ぎたために
人から嫌われ、自ら崩壊したのです。
確かに、
自分が生きるために売上は死ぬほど大事です。
そこは私も決して否定しません。
が、その売上は誰のお金で成り立っているのか?
当然お客様ですよね。
そのお客様のことを忘れ、
「もっとお金が欲しい」
「もっと大きな企業にしたい」
と我欲に走れば、お客様に嫌われます。
社員にも嫌われます。
売上は、お客様の願望や悩みの解決に
終始していれば、自然と上がっていきます。
つまり
「悩みを解決してあげたい」
「自分の持つスキルで少しでも助けになれば」
という利他的な心から商品が生まれ、
その心に共鳴した人が商品を買ってくれる。
その結果、売上は意識せずとも自然と上がります。
少しでも参考になれば幸いです^^